長渕剛が六本木で詩画を実演、40キロの大筆を振るい

長渕剛が六本木で詩画を実演、40キロの大筆を振るい

 

 

長渕剛
長渕剛

 

 歌手の長渕剛が6日、六本木ヒルズで、2年3カ月ぶりとなるオリジナルアルバム「FRIENDS」(12日発売)の発売記念イベントを行った。

 

11日放送のbayfm「ON8」の公開収録を兼ね、3000人のファンの前で「詩画」を実演した。

 六本木ヒルズアリーナの特設ステージ上で約30分トークを収録する予定だったが、

 

早速、CDの音に合わせて即興でライブを行い、ファンを喜ばせた。

 

アリーナ中央に設営された横7メートル縦4メートルの白紙=巨大なキャンバスと対峙、重さ40キロ以上に及ぶ大筆を振るい、

 

書き始めから書き終りまで僅か10分足らずという瞬間技で「蝉」という巨大な文字を一気呵成に書き上げた。

 普段のライブとは全く違う、言わば「ギターを筆に持ち替えた」ライブパフォーマンスを目の当たりにして、

 

ファンも固唾を呑んでただただ見守る状態。

 

その静寂に都会の蝉が泣き叫ぶなか、あっという間に詩画の実演が終了、場内は興奮の坩堝と化すことになった。

 パフォーマンスを終えてそこに仁王立ちする長渕の姿は、全身墨汁まみれで、

 

さながらボディペインティングを施した、戦いに挑む先住民族のような佇まいだった。

 

イベント終了後、書き上げた詩画は「乾燥」させるためにそのまま当地に置かれたが、それを記念撮影しようとするファンがその場に残り、六本木には夜遅くまで沢山の長渕ファンが残ることとなった。

 「詩画」は、長渕が10年以上にわたって行なってきた芸術表現のひとつで、

 

1998年に東京・銀座の「日動画廊」において初の詩画展を開催、2002年の同所での2回目、さらに鹿児島、福岡にもそれぞれ2万人を動員した実績がある。

 

7月にリリースしたシングル「蝉 semi」のミュージックビデオ(PV)にて、初めて「音楽と詩画の融合」が実現、3枚の巨大な詩画を書き上げる模様が収録され、ファンのあいだでも好評を博していた。

 長渕がこの曲で、「鳴くのは今しかない」とばかりに自己の「生」を主張し、そしてわずかな時間で潔く散っていく蝉の鳴き声を「チキショウ~」と詠み上げた感性もさすがだが、

 

そこに筆の刹那的な世界を照らし合わせることで、このPVのアイディアが浮上したという。

 

そんな、詩画の実演を生で体感することができるという、ファンにとっては感涙もののイベントとなった。このような試みは、先月に行なわれた鹿児島に続いて2度目。

 その「蝉 semi」、さらに「卒業」といったシングルなど全13曲が収録されたアルバム「FRIENDS」は、具体性に富む情景描写が印象的な楽曲が多数収められ、

 

「長渕文学」の持つ豊かな情緒性を、改めて浮き彫りにした作品と言える。

 

このアルバムをリリース後、長渕は、9月4日(金)の横浜アリーナを皮切りに、10月7日(水)の大阪城ホールまで、全国6箇所10公演のアリーナ・ツアーを行なう。

 

さらに、全国13箇所20公演に及ぶ、たったひとりでの弾き語りツアーも予定されている。